Finderに換わるファイルブラウザ&FTPクライアントの「ForkLift」ですが、先ごろバージョンが2.5にアップして、さらに便利な機能が数多く追加されました。
バージョン1.xのころにはFTPクライアントとしての特色が強かったですが、FTPクライアントとしての枠にとどまらない、ユーティリティなソフトに進化しています。
ユーザーインターフェイスもOSX 10.7 Lionにマッチして、より美しくなっています。
基本構成は2ペインで、それぞれにタブ表示が可能になっています。サイドバーのエリアにも自由に項目を追加できるので、作業効率が上がります。
自分が使っている中で、特に便利だと思う機能をいくつか挙げます。
Stacks
ファイルの仮置き場です。
あちこちのディレクトリに散在しているファイルへ頻繁にアクセスする際に、「Stacks」という特殊なスペースに入れることで、素早くアクセスができます。
「Stacks」に置かれたファイルはエイリアスなので、実ファイルは元の位置から変わりません。
Delete App
アプリケーション削除のアシスト機能です。
ForkLift内でアプリケーションを削除(コマンド+デリート)をすると、そのアプリケーションに関連する設定ファイルなどを見つけ出し、ダイアログで表示してくれます。
同様の機能は単体アプリでもいくつか存在していますので、これをForkLift内で行えるのはとても便利です。
Multi-rename
複数のファイル名書き換え機能です。
複数のファイルを選択した状態でリターンキーを押すと、ウィンドウが表示され、まとめてファイル名をバッチ処理で書き換えることができます。
正規表現によるファイル名の書き換えも可能です。
Disklets
接続したサーバのディレクトリを、ディクスとしてマウントする機能です。
FTPやWebDAVなどForkLiftから接続したサーバを、外部ストレージの様にマウントすることができます。
これによってFinderや他のアプリからも直接サーバにアクセスできるので、サーバの使い道も広がりそうです。
もちろんFTPクライアントとしても機能も充実していて、様々なサーバへのアクセスが可能です。転送速度も体感的にかなり速い様に思います。(Transmit 4よりも速いかな・・・)
Macでファイルブラウザ、FTPクライアントを検討中の方には、ぜひお勧めしたいソフトです。
BinaryNights (ForkLift)
Dropboxで複数のMacにMAMP環境を同期する方法です。
今回はMAMP通常版ではなく、PRO版を利用しています。(通常版とは管理画面と、MySQLのデータ格納先が変わります)
MAMP環境で同期を行いたいディレクトリは、ApatcheのドキュメントディレクトリとMySQLのデータを格納しているディレクトリの2点です。
Apatcheのドキュメントを格納している「htdocs」ディレクトリをDropboxで同期させるには、MAMPの管理画面からディレクトリを変更することができます。
MySQLのデータを格納しているディレクトリは、PRO版ではルートのライブラリフォルダ内に保存されています。
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/Library/Application Support/appsolute/MAMP PRO/db/mysql |
この「mysql」ディレクトリをDropbox内に移動して、代わりに(Dropboxに移動したディレクトリの)シンボリックリンクをこちらに配置します。シンボリックリンクの作成には「MacDropAny」が便利です。
以上にて、Dropboxで複数のMacにMAMP環境を同期することが可能です。
Dropboxで同期する上で1点気をつけたいのは、MySQLがデータベース管理のために「ibdata1」というファイルを上記の「mysql」ディレクトリに作成するのですが、これはデータベースを作成するごとにファイルサイズが大きくなり、後にデータベースを削除してもファイルサイズは小さくなることはありません。
ですので、しばらく使っているうちに、すぐに数百メガにまで大きくなり、これをファイルの更新のたびにDropboxで同期するには、やや問題があります。
その対策として、「ibdata1」ファイルにはデータベースごとのデータを追加せず個別にファイルを作成するために、MySQLの環境設定ファイルで次の1行を追加します。
MySQLの設定ファイルはMAMP PROではメニューの「File > Edit Template > MySQL my.cnf」より編集が可能です。
これで、作成するデータベースごとにディレクトリが作成されて、さらに各テーブルごとのファイルとして保存してくれるので、必要最小限の容量のみをDropboxで快適に同期が行えます。
Snippetsはコーディングの際によく使うコードの部品を効率よく管理してくれるツールですが、バージョン1.3から省略された文字をタイプすることで、テキストエディッタへダイレクトに入力することができるようになりました。
同様の機能は、TextExpanderといったアプリケーションで実現していましたが、コーディング用アプリケーションというわけではないので、シンタックスのカラーリングができなかったり、コードの管理には不向きです。
Snippetsでこの機能をサポートしてくれたおかげで、TextExpanderに登録していたコードもSnippets内で一つにまとめることができます。
ただ現在のところ、シンプルな機能のみなので、入力完了の際に効果音がなかったり、カーソルの位置を指定できなかったり、TextExpanderと比較すると不便なところもあります。
でも、これまでもSnippetsは着実に機能追加を続けているので、今後に期待がもてそうです。差し当たり、iCloudでの同期を実現してくれると非常にありがたいです。
Snippets (Lucky Ants)
Espressoのメジャーアップグレードとなるバージョン2.0が登場しました。
今回のバージョンアップでの大きな特長は、CSSEditが統合されたことでしょうか。CSSの編集がグラフィカルになり、より快適になっています。
(それにより、CSSEditの販売・開発は終了してしまったようですが・・・)
インターフェースは前バージョンからそれほど変わっていないようですが、OS X Lionになった今でも非常に美しく感じます。
競合製品であるCodaと、どちらを使うか悩むところではありますが、ビジュアルブルでリッチにコーディングをしたいならEspressoを、効率を重視するならCodaと、その時々で使い分けるのもよいかもしれません。
価格は新規購入の場合$79、アップグレードは2009年4月10日以降の購入者は無料で、それ以前の購入者は$29となっています。
MacRabbit
先日、新バージョンとなるVMware Fusion 4が登場したので、早速アップグレード。
大きな特長としては、Lion環境への最適化、パフォーマンスの向上、あとLionを仮想マシンとして実行できるようになりました。
しばらく使ってみた感じでは、Lion環境に合わせたUIの改良は、なかなか好印象です。パフォーマンスに関しては、仮想マシン上では重い処理を実行しないので、正直前バージョンからの違いは分かりませんでした。
気になる点としては、Fusion自体の起動速度が遅くなってしまったような感じがします。